“クロスで安定, フロント3歩”

練習2日目、Japan La MouetteのKさんが午後の練習を見に来てくれた。クロスでの立ち上げもフロントでの立ち上げも、中途半端な結果に四苦八苦しているのを見かねて、「クロスで上げて、すぐに前を向いて3歩進み、またクロスに戻る。これを反復して練習してみれば?」と言ってくれた。

クロスで上げて、身体を回転させて前進するというパターンを独立した形で、何回も繰り返す練習はしていた自分には意外な提案だった。さっそく試してみるとこれが中々楽しいことが分かる。クルクル、クルクルとパターンを繰り返している内になんとなくタイミングとコツが分かったような気がしてきた。

酷暑の中での単純な練習の繰り返しをしていた自分には、一種の清涼感を覚える練習方法だった。これができるためには、Aライザーの持つ位置、ブレーキコードを持つ位置、素早い頭上への引き上げ、頭上での安定化、グライダーから伸びているラインが緩まないよう前に引きながらの身体の回転、3歩進む間の左右のブレーキコードの調整によるグライダーの安定化、といったすべての基本的な練習成果が統合される必要があることが分かってくる。

このアドバイスが切っ掛けで、練習がさらに楽しくなった。

akira kobayashi

小林 明
Akira Kobayashi

About the Author

1953年、広島県比婆郡(現庄原市)に生まれました。趣味は、映画鑑賞、パラモーター、セスナの操縦(免許はシンガポール大使館在勤中に取得)、スキー、居合道(全日本居合道連盟五段)等です。本職は明治大学で留学や国際教育について教えています。多様な海外留学・活動プログラムを企画実施したり、学生にアドバイスすることも大切なことです。