空を飛ぶって、危険じゃない?

危ないんじゃないの?

 自分自身は「飛ぶことが危ないんじゃないか」と心配したことはありません。心配よりも期待のほうが大きかったからでしょう。しかし、家族は心配だったようです。

 「だって、地面より何十メートル、何百メートルも高く上がるんだよ。万が一エンジンが止まったり、グライダーが破れたりしたら、どうするのよ?!」とにかく空から地面に落ちることを一番心配していました。考えてみれば当然のことです。そんなに高いところからこの身一つで落下すれば、例え川や湖や海の水の上でも大変な損傷を受けることは間違いありませんし、最悪死ぬことも想定できます。

 しかし、パラモーターは飛行機のような固い翼ではなく、ナイロン繊維が使われているので軽くて浮力を発生し、ゆったりと地面に降りることができます。なんらかの理由で飛行中に破損等ある場合を想定して、予備の緊急用パラシュートを別途装備しているので、万が一の場合でも安心です。 緊急事態に遭遇した場合の対処についても今後説明していきます。

 フライトの度に安全確認を徹底してやることは絶対に必要です。様々な乗り物の事故原因の多くが人為的なもののようです。

akira kobayashi

小林 明
Akira Kobayashi

About the Author

1953年、広島県比婆郡(現庄原市)に生まれました。趣味は、映画鑑賞、パラモーター、セスナの操縦(免許はシンガポール大使館在勤中に取得)、スキー、居合道(全日本居合道連盟五段)等です。本職は明治大学で留学や国際教育について教えています。多様な海外留学・活動プログラムを企画実施したり、学生にアドバイスすることも大切なことです。