吹き流しと風速計

9月初旬、Amazonで風速計(Wind Gauge)を購入しました。HOLDPEAK INSTRUMENTのHOLDPEAK866Bデジタル風速計 2,999円です。

パラモーターのフライトに必要な基本装備ではありません。ただ、私自身、色んな吹き流し(ウインドソック/Windsock)を見てきましたが、その上下左右の動きやポールとの角度を見ても、その時々の風の速度がフライトや立ち上げの練習に適しているかどうかよく分かりませんでした。

すでにパイロットとしてフライトをしている皆さんは、自分にとって最適の風向きや風速になるまで、何時間でもゆったりと構えて待っています。快晴で強風でなければ、皆さん次々に飛び立っていくものだと想像し、期待していました。しかし、どうもそうでもないのです。

談笑しながら吹き流しを眺めていて、突然準備を始めて飛び立ったり、同じ時間帯の同じ場所にもかかわらず、しばらく様子を見たり、結局その日は飛ばなかったりと対応は三者三様です。

そこで、自分自身の立ち上げ練習のための風、そして飛び立つための風を吹き流しを見て判断できるようになりたいと考えました。吹き流しがポールに沿って垂れ下がっている、30度あるいは60度くらい先端を上げている、はたまた90度の角度で地面に平行になっているなど、様々な状況を想定しました。それら角度と風速計の示す数値、毎秒何メートル(m/s)の間の関係を頭の中にすり込むために購入しました。

この動画では吹き流しの下で風速を計測していますが、この角度で2.5m~3m/秒くらいでした。パラモーターにとって最適の風速は3m/秒と言われるので、自分の吹き流しでは、この角度がほぼ最適な風だと頭に入れました。当然、風速計の精度や吹き流しのサイズや材質などによってもかなり誤差は生じると思いますので、できれば自分の吹き流しで確認することをお勧めします。

どちらにしても吹き流しは自分のものを一本は用意しておくべきでしょう。数千円から購入できますが、忘れたりした場合は2メートルくらいの棒と3センチ幅ていどのビニール紐でも風向については十分に役に立ちます。動画にある紅白のものは私の吹き流しです。

akira kobayashi

小林 明
Akira Kobayashi

About the Author

1953年、広島県比婆郡(現庄原市)に生まれました。趣味は、映画鑑賞、パラモーター、セスナの操縦(免許はシンガポール大使館在勤中に取得)、スキー、居合道(全日本居合道連盟五段)等です。本職は明治大学で留学や国際教育について教えています。多様な海外留学・活動プログラムを企画実施したり、学生にアドバイスすることも大切なことです。